歯科用CT

上の写真は歯科医院で通常撮影されるレントゲン写真ですが、これは歯や骨を顔の外側から内側に向かって見た形です。この写真だけでは、上から見た形、前後から見た形はわかりません。私たち歯科医師は、知識や経験から歯や骨の立体構造の典型的な形を知っているので、大抵の治療はこの写真だけで行う事ができます。しかし、この写真から診断できる内容は、歯科医師の経験や知識によって大きく左右されます。

上の写真は歯科用CTで撮影された写真です。このようにCTでは横から見た写真、上から見た写真、前から見た写真、合計3種類のレントゲン画像が表示されます。さらにそれらをコンピューターで構築した立体画像も見る事ができます。そのため、病変の立体的な広がり、骨の形や質、神経や血管の走行、通常のレントゲンでは見る事のできない小さい病変も立体的に見る事ができます。そしてもう一つ大切な違いは、通常のレントゲン画像は外側にあるもの、真ん中にあるもの、内側にあるもの、いろいろな物がすべて重なり合って写っているので、不鮮明な画像になっているのに対し、CT画像は見たい位置でスライスカットした画像なので、その位置以外の画像が重なって写る事はありません。そのため、非常に鮮明かつ正確な情報が得られるのです。ちなみに当院のCT撮影装置のスライス幅は0.0068ミリメートルです。これにより、非常に細かい精度で診断する事が可能になります。

当院のCT撮影装置は座ったままの姿勢で撮影でき、撮影時間僅か15秒という非常に患者様に優しい装置です。また1回あたりの被爆放射線も0.1ミリシーベルトという極めて低い数値に抑えられています。これはどれくらい低い数値かと言うと、医科用CTの70分の1、日常生活で自然に浴びる年間放射線量の15分の1程度です。(何もしなくても毎日自然から放射線を浴びている事はご存知でしたか)被爆についてさらに詳しく知りたい方は、下のイラストをご覧下さい。


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こまい歯科医院
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